1967 年 20 巻 4 号 p. 251-253
われわれ1)は, 肺結核患者喀痰からKanamycin (KM) 耐性またはViomycin (VM) 耐性の結核菌を分離し, 両者の関係を比較し, KM, VM 2種の耐性がそれぞれ独立していると考えられ, またKM耐性菌を排出した喀痰のばあい, 僅かにVM耐性度を増加した菌が分離される傾向がみられたと述べた。今回は, 喀痰から分離したKM感性結核菌, KM耐性結核菌およびVM耐性結核菌を用いて, KM, VM間の耐性について検討を加えた結果を報告する。