The Journal of Antibiotics, Series B
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新しいスピラマイシン誘導体, Acetylspiramycinに関する基礎的研究 第2報
中沢 昭三下山 幹雄前田 暁代松林 都子
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1967 年 20 巻 4 号 p. 259-261

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抄録

本論文の要旨は, 昭和41年5月熊本で開催された第14回日本化学療法学会総会アセチルスピラマイシンR. T. C. において報告した。
1965年協和醗酵の研究陣によつて開発されたアセチルスピラマイシンは, スピラマイシンをアセチル化して得られる新しい誘導体である。
すでに前報1)に報告したように, アセチルスピラマイシンはスピラマイシンに較べて試験管内抗菌力は1/2~1/4弱いが, 感染動物の治療効果は逆に, 著るしく増強される点が特長である。今回, 私どもはこの作用のからくりを検討する目的で, これらの薬剤の吸収, 体内分布, 排泄などについて検討し, 2, 3 の知見が得られたので, その成績をここに報告する。

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