The Journal of Antibiotics, Series B
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産婦人科領域感染症に対するOleandomycin静注の効果
高田 道夫森 操七郎萩原 璋恭
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1967 年 20 巻 6 号 p. 415-419

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抄録

耐性菌の出現率がますます増加してきている現況では, 使用する抗生物質の選択に苦慮するような感染症に遭遇する機会も多く, このような傾向はグラム陽性菌に対して強い抗菌力があり, 耐性ブドウ球菌感染症に対して, 第1選択薬剤として使用されているOleandomycin (以下OMと略) においても例外ではない。
したがつて本剤による内服治療のばあいよりも, より高い血中濃度を維持するだけの充分な量を投与しなければならない必要性に迫られるばあいもあり, 耐性ブドウ球菌感染症でなくても, 症状のより急速な改善が望まれるばあいもしばしばである。
このような目的にかなう薬剤として, Oleandomycinの静注薬 (1バイアル中に燐酸オレアンドマイシン500mg含有) を使用する機会を得たのでその成績を報告する。

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© 公益財団法人日本感染症医薬品協会
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