1953 年 6 巻 9 号 p. 443-446
プロカインペニシリンの体内代謝の研究には, プロカインペニシリンのほか, プロカイン並びにその関連物質の定量が必要である。津田はサルファミンの比色定量に用いられるBRATTON-MARSHALL反応の結合試薬として, 1-(β-Diethylaminoethylamino)-naphthalene, 即ち津田試薬を使用する方法を発表している。私はこの試薬を使用し, 下沢の改良法に準じてプロカイン, p-アミノ安息香酸 (PABA), p-アミノ馬尿酸 (PAHA) 並びにプロカインペニシリンの微量定量が可能なことを確めた。