The Journal of Antibiotics, Series B
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プロカインペニシリンの生体内代謝に関する研究 第2報
プロカインペニシリンの吸収排泄
柏木 久五郎
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1953 年 6 巻 9 号 p. 447-451

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抄録

プロカインペニシリンが体内におけるペニシリンの効力持長の目的で使用されるようになつて以来, その体内消長に関しては既に多くの報告があるが, これは抗菌力の消長に関するものが大部分で, プロカインペニシリンの代謝に関しては未だ充分には明らかにされていない。僅かにFISCHBACHがプロカインペニシリン150万単位注射時におけるプロカイン及びp-アミノ安息香酸 (PABA) の血中濃度を報告している程度である。
私はプロカインペニシリンの常用量を用い, その抗菌力とプロカイン分劃の消長を同時に追及し, プロカインペニシリンそのものの代謝を明らかにする目的で本実験をおこなつた。

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