1955 年 8 巻 9 号 p. 406-408
Streptomyces griseusによるStreptomycin醗酵においては, 主要生産物であるStreptomycinとともにMannosidostreptomycinが生産される。また, 同時にS.griseusはMannosidostreptomycinaseを生産し, 本酵素作用によつてMannosidostreptomycin (以下SM-Bと記す) をStreptomycin (以下SM-Aと記す) に分解する。本酵素に関する研究としては, 1948年にPERLMAN & LANGLYKKE (1) 及びEMERY & WALKER (2) の報告があり, 本酵素の工業的利用に関する特許の類も見られる。
著者等は, 本酵素の調製法及び性質に関する実験をおこない, 2, 3の知見を得たので報告する。