1968 年 21 巻 2 号 p. 58-62
前報1) において, コリスチンのN-アルキルおよびN-アルキリデン誘導体は, コリスチンとは異なつた物理・化学的性質をもつことを報告し, さらに, コリスチンをモノアルキル化すると, 遊離のγ-アミノ基はすべてモノアルキル化されることが確認された。
今回は, これらN-アルキルおよびN-アルキリデンコリスチンのmg力価, 抗菌スペクトラムおよび薬理作用, とくに急性毒性, 呼吸および血圧に対する作用について検討したので, その結果を報告する。