The Japanese Journal of Antibiotics
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新合成ペニシリンHetacillin の小児科領域における使用経験
南部 春生板垣 道夫芝木 秀臣吉岡 一
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1968 年 21 巻 3 号 p. 111-114

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抄録

Hetacillin (以下, DOPI-PCと略す) は, 1964年米国ブリストル研究所で開発された新合成ペニシリンで6-(2, 2-Dimethyl-5-oxo-4-phenyl-1-imidazolidinyl)-3, 3-dimethyl-7-oxo-4-thia-1-azabicyclo (3, 2, 0) heptane-2-carboxylic acid の化学名と下記のような構造式をもち, 先に合成されたAminobenzyl penicillin (以下, AB-PCと略す) と同じように, グラム陽性菌, グラム陰性菌, と広い抗菌スペクトルをもち1~3), 小児科領域における各種感染症に対しての応用が期待される。
今回私達は, 本剤の血中濃度の推移および各種感染症に対して, 臨床投与をする機会を得たので, 以下その成績について報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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