The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
Clindamycin の中枢作用
田辺 恭子天野 泰子山崎 迪代坂本 寿子君島 健次郎
著者情報
ジャーナル フリー

1969 年 22 巻 4 号 p. 303-307

詳細
抄録

Streptomyces lincolnensisの産生するLincomycin(MAsoNら)は, 主としてGram陽性菌に作用する抗生物質で, 広く臨床応用がおこなわれているが, 最近その新らしい誘導体であるClindamycin(7-Chlorolincomycin)が発表され(MASON), Lincomycinよりさらに広い抗菌像と強い抗菌作用をもつことが報告されている(GRADYら)。その薬理作用については, 急性, 亜急性および慢性毒性, さらに催奇形作用などについての報告(FEENSTRIA, GRADY)や, 一般薬理作用についての検討(中塚ら)がおこなわれているが, その中枢作用についての報告は見当らない現状である。
そこで, われわれはClindamycinの各種中枢作用について詳細な検討をおこない, 次のような結果を得た。

著者関連情報
© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
前の記事 次の記事
feedback
Top