1969 年 22 巻 4 号 p. 311-314
Hetacillinは, 広域性抗菌スペクトルをもつ新合成Penicillinで, 各種病原細菌に対する試験管内抗菌力は, Aminobenzylpenicillin(AB-PC)とほぼ等しく1, 2), 生体内においては, 内服時には腸内で, 筋注時には筋肉内で加水分解され, AB-PCとAcetoneに分かれてから吸収され, 血中に証明される抗菌性物質の大部分はAB-PCであるというものもある3)。内服, 筋注, 静注のいずれによつても使用され, 多目的な使用が可能である。
私どもは, それぞれの製剤について, 主に臨床的な検討をおこなつた。