The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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Hetacillinの臨床的応用
中川 圭一可部 順三郎渡辺 健太郎横沢 光博
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1969 年 22 巻 5 号 p. 361-363

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抄録

Hetacillinは, Bristol Laboratoriesで開発された, 次のような構造式をもつ抗生物質であり, Aminobenzyl penicillin (Ampicillin) にCH3基が2コ結合したものである。その抗菌スペクトル, 抗菌力, 吸収, 排泄, 臓器内分布はAmpicillinとほぼ同様である。ただし, 血中濃度の持続がHetacillinのほうがいくらかすぐれているとの報告がある。
われわれは本剤の抗菌力, 吸収, 排泄について, Ampicillinと比較検討し, 内科領域の感染症13例に対して本剤を注射し, すぐれた臨床効果をえたので, これらの成績について報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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