The Japanese Journal of Antibiotics
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赤痢およびその類似疾患サルモネラ症に対するPotassium Hetacillin (Versapen ‘Bristol’) の治療経験
角田 沖介山本 琢三村田 夏樹
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1970 年 23 巻 4 号 p. 390-395

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抄録

Potassium hetacillin (Versapen ‘Bristol’) は, 1965年Bristol Laboratoriesで開発された新らしい合成Penicillim (PC) で, グラム陽性菌, グラム陰性菌の多くのものに抗菌力をもつ広域抗生剤である。
最近, 赤痢患者は減少してきたが, 検出される赤痢菌は, 常用抗生剤に対して高度耐性を示す菌株がきわめて高率である。したがつて, 赤痢として送院された患者に対しては, 最初から耐性赤菌にも有効な薬剤を用いる傾向にある。
今回著者らは, 赤痢およびその類似疾患, サルモネラ症にPotassium hetacillimを用い, 治療効果を検討したので, ここに報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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