The Japanese Journal of Antibiotics
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Phenoxypropyl penicillin錠 (オラシリン錠‘武田’) の眼科的応用
桐沢 長徳葉田野 博斎藤 武久高橋 信夫萱場 忠一郎
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1971 年 24 巻 2 号 p. 64-67

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抄録

Propicillinは, 1961年英国のビーチャム社によつて完成された半合成ペニシリンPhenoxypropyl penicillin (PP-PC) で, その特長は, 酸に安定のため, 内服のさい胃酸によつて分解されず, よく吸収され, その血中濃度はPenicillin V (PC-V) やPhenoxyethyl penicillin (PE-PC) より高く, Penicillinaseに対しても比較的安定とされている1)。本剤の一般性状は, 白色結晶性粉末で, 分子量416.55, 構造式は図1のとおりである。今回, われわれは, 本剤の眼科領域の応用に関して検討し, 若干の知見を得たので報告する。

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