The Japanese Journal of Antibiotics
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スエヒロタケ多糖Schizophyllanのマウス腹腔細胞の酵素活性におよぼす影響
小松 信彦江川 清南雲 昇
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1973 年 26 巻 1 号 p. 61-67

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抄録

われわれは,Schizophyllum commune(スエヒロタケ) が産生する単純GlucanであるSchizophyllan 1, 2)(以下SPGと略) の生物学的活性について研究を進めているが, SPGは数種の実験的皮下腫瘍にたいして宿主仲介性制癌作用を示すこと, またSPG処理によつて腫瘍が完全退縮したマウスでは, 腫瘍抗原の存在下において顕著なマクロファージ遊走阻止現象がみられることを前に報告した3~5)。今回は, マウスにSPGを投与することによつて, 腹腔浸出細胞のLysosome水解酵素の活性が著明に増強することをみとめたので, その結果について報告する。

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