The Japanese Journal of Antibiotics
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単純性尿路感染症における懸濁アンピシリン (HI-63) の使用経験
小林 収津村 芳雄
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1973 年 26 巻 5 号 p. 439-442

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抄録

耐性菌に有効であり, 抗菌スペクトルの広い一連の半合成ペニシリンの中で, アンピシリン (AB-PC) は, 耐性ブドウ球菌ばかりでなく, グラム陰性桿菌群にも抗菌力を示す広範囲抗生物質である。
現在用いられている注射用AB-PCは, 水溶性Na塩が用いられているが, 溶解後の安定性が悪く, また尿中への排泄が比較的早く, 有効血中濃度の持続性が短い等の欠点がある。
これら製剤上の欠点を改良した新しいAB-PC, HI-63 (懸濁AB-PC) が開発され, 製剤の提供をうけたので, 単純性尿路感染症に使用し, 以下の結果を得た。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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