1974 年 27 巻 2 号 p. 122-127
さきにわれわれは, 多形核好中球 (PMN, Polymorphonuclear leukocytes) によるPseudomonas aerugtnosaの貪食殺菌効果を検討し, Ps.aeruginosaにはPMNによる貪食殺菌に比較的感受性の株と耐性の株が存在することを報告した。また, PMNの活性は, 低濃度のCarbenicillinの共存時に増強されることをみとめた。
本報では, 作用機作の異なる2, 3の抗生物質の影響, PMNの殺菌活性物質とCarbgnicillinの相互作用, Ps.aeruginosaの培養炉液の阻害作用などについて検討したので報告する。