The Japanese Journal of Antibiotics
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Cefatrizine (S-640P) に関する薬理学的研究
松崎 明紀小野寺 邦介岡崎 勲中島 彰岸本 勝次亀井 栄一立田 由紀子平川 真弓
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1976 年 29 巻 1 号 p. 107-121

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抄録

Cefatrizine (以下S-640Pと略す) は, 米国ブリストル社研究所において開発された新らしい半合成Cephalosporin系抗生物質で, 右の構造をもつ。
S-640Pは, グラム陽性, 陰性菌に対して広範な抗菌スペクトルをもち, その抗菌力は, Cephalexinより優れていることが報告されている1, 2, 8)。その一般薬理作用, 吸収排泄, 代謝, 急性毒性, 亜急性毒性, 慢性毒性および催奇形作用については, すでに万有の研究陣によつて報告されている1)。著者等は, S-640Pの薬理学的性質についてさらに追加検討をおこない, 下記の成績を得たので併せて報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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