The Japanese Journal of Antibiotics
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泌尿器科領域におけるAmoxicillin (Pacetocn ‘Kyowa’) の使用経験
中山 健中牟田 誠一
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1976 年 29 巻 1 号 p. 7-10

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抄録

Amoxicillin (Pacetocin Kyowa) は, Ampicillinの側鎖のベンゼン核のパラ位に水酸基を導入した構造をもち, 英国Beecham研究所で開発され, 協和醗酵KKから発売された広域経口用合成ペニシリン製剤である。
この薬剤の特長は, 抗菌力はAmpicillinとほぼ同等であるが, 経口投与時のすぐれた吸収性にあり, Ampicillinと同量の内服においてほぼ2倍の血中濃度が得られる。また, 食事摂取による影響が少ないことが報告されている。
本剤に対する評価は, 1973年6月に第21回日本化学療法学会総会シンポジウムにおいて報告された。われわれは今回, 泌尿器科領域における術後感染を主とする症例に本剤を使用する機会を得たので, その臨床成績を報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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