The Japanese Journal of Antibiotics
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新内服Cephalosporin系製剤S-640P (Cefatrizine) 顆粒による小児狸紅熱治療に関する2, 3の検討
佐藤 肇中沢 進近岡 秀次郎山口 剛
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1976 年 29 巻 2 号 p. 184-188

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抄録

新経口Cephalosporin系製剤S-640P (Cefatrizine, CFT)(万有製薬) は, 従来一般臨床的に使用されているこの種製剤Cephalexin (CEX) と比較して, その抗菌性がグラム陽性菌では2~4倍, グラム陰性菌では4~8倍優れており, 吸収後も代謝されず, 活性抗菌性がよく諸臓器に分布し, また低毒性であることも動物実験上証明されている1-3)。Cephalosporin系製剤に対して狸紅熱の原因菌であるβ-Streptococcusは感性であり, CEXを使用しての治療成績も狸紅熱研究会その他からの報告からその優秀性がみとめられている4, 5)。
私等はすでに小児急性感染症6種類, 計47例を本剤の内服を主体として治療し, 大半の症例に満足すべき成績の得られたことを報告してきた6)。今回, 狸紅熱を本剤のDry syrupで治療し一連の成果が得られたので, 今同までの概況について以下報告したいと思う。

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