The Japanese Journal of Antibiotics
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耳鼻咽喉科領域におけるAmoxicillinの臨床成績
東 文生
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1976 年 29 巻 2 号 p. 197-200

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抄録

耳鼻咽喉科領域の細菌感染症に対して, 経口用合成ペニシリン製剤の使用は, その副作用が比較的少いために賞用されている。
今回, Ampicillin (以下, ABPCと略す) と同様, 広範囲の抗菌スペクトルおよび抗菌力をもち, 経口投与時にすぐれた吸収性があり, ABPCと同量の内服によつて約2倍の血中濃度が得られるといわれているAmoxicillin (以下, AMPCと略す) が英国Beecham社研究所で開発された。
本剤の構造式は, 図1に示すとおりで, ABPCのBenzene核のpara位に水酸基を導入したもので, 白色粉末, 酸に安定である。今回, 本剤を協和醗酵工業から提供を受け, 耳鼻咽喉科領域における細菌感染症患者に試用する機会を得たので, その臨床成績の大要を報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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