The Japanese Journal of Antibiotics
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新 Fosfomycin Dry Syrup に関する2, 3の検討
佐藤 肇渡辺 修藤井 尚道小島 碩哉平山 裕一中沢 進近岡 秀次郎
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1976 年 29 巻 4 号 p. 351-357

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抄録

Fosfomycin (以下FOMと略記する) 内服を使用しての一連の成果については, 各科領域から報告されているが1), 私等も成人, 小児のSalmonella症, その他の各種下痢症の治療に使用し, その臨床効果について確認してきた。特に, 急性および保菌者をふくむSalmonella症の治療に使用し, 臨床的にも除菌的にも, 従来の各種化学療法剤に比較して有効である成績を報告しておいた2)。
従来・年少小児用として1.0g中FOM200mg(力価)含有 (FOM-200と略記) のDry syrup製剤が使用されていたが, 症例によつては投与量の関係上, 大量となるため, 投与時多少の困難が感じられていた。今回, 1.0g中FOM400mg (力価) 含有 (FOM-400と略記) のものが製作され, 1回量が少なくなるため服用の面で比較的容易となるようになつた。本剤を使用して一連の基礎的, 臨床的検討をおこなつてみたので, 以下に今日までの概況について報告する。

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