The Japanese Journal of Antibiotics
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OE-7 (ステアリン酸エリスロマイシンカプセル) に関する研究
山下 喬西山 雅雄螺良 英郎
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1976 年 29 巻 5 号 p. 552-558

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抄録

薬物療法で医薬品がどのような剤形で投与されるかの薬物のBioavailability (生物学的利用率) の問題は, 化学療法の効果にも関係することが予測される。
OE-7 (ステアリン酸エリスロマイシンカプセル) は, ステアリン酸エリスロマイシンを穎粒とし, この穎粒に腸溶性皮膜を施し, それを硬カプセルに充填した新製剤で, 安定したBioavailabilityのあるものとして開発された。
著者ら1) は, 第1報に, OE-7を成人健康者に内服させたところ, 対照薬剤 (D社のステアリン酸エリスロマィシンカプセル) にくらべ, 個体差の少ない血中濃度が得られ, しかも平均血中濃度は高く, 有効濃度の持続期間もすぐれていることを明らかにした。
今回は, 胃内滞留時間が長いといわれている胃下垂2) を対象として, OE-7の血中濃度および尿中排泄を検討し, さらにOE-7の臨床応用に関し検討した。

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