The Japanese Journal of Antibiotics
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Cefatrizineに関する基礎的臨床的研究
山本 俊幸岡田 和彦春日井 将夫加藤 政仁菅 栄永坂 博彦武内 俊彦北浦 三郎
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1977 年 30 巻 10 号 p. 763-769

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抄録

Cefatrizine (以下CFTと略す) は, 米国ブリストル研究所で開発された, 新らしい経口セファロスボリン系抗生物質で, 7-Aminocephalosporanic acidの3位にトリアゾール環を導入し, さらに7位をp-Hydroxy-D-phenylglycineでアシル化したもので, Cephalexin (以下CEXと略す) に似ているが, 化学構造上全く異なるものである。抗菌力においては, CEXと同様, 広い抗菌スペクトラムをもち, その作用は殺菌的であるといわれ, 経口投与時の消化管からの吸収も良好で, 生体ではほとんど代謝されず, その大部分が未変化のまま尿中へ排泄される。今回, 私共は, CFTについて基礎的ならびに臨床的に検討した結果について報告する。

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