The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域における小児用セファレキシン持続性顆粒剤 (S-6437) の使用経験
林 正樹杉田 勝洋村田 良輔藤井 邦生
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1977 年 30 巻 11 号 p. 881-887

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抄録
Cefalexinは, 経口Cefhlosporin C系抗生物質として各科領城の各種感染症にすぐれた効果を示し, 副作用の少ない薬剤である。
小児の各種感染症には, 専ら小児用Cefalexin製剤(以下CEXと略す)が, よく使用されている。 特に私達は, CEXの長期投与時における副作用について検討し, CEXは長期投与においても安全性にすぐれた抗生剤であることを実証した1)。
CEXは, 経口投与によって, 高い血中・尿中濃度2)が得られるが, その持続時間は短く, 原則として1日4回6時間間隔の投与が必要である。
小児用Cofalexin持続性顆粒剤 (以下S-6437と略す) は, CEXより血中・尿中濃度3)が長時間持続するよう製剤的に改良されたもので, 1g中「胃溶性顆粒3:腸溶性顆粒7」の割合に配合されたCefalexinの200mg (力価) を含有する。
今回私達は, 塩野義製薬K.K.からS-6437の提供を受け, 朝夕食後1日2回12時間間隔投与の臨床を試み, その成績を得たので報告する。
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