1977 年 30 巻 5 号 p. 341-345
Clindamycin (CLDM) は, Lincomycinの7位をクロールに置換した誘導体であり, すでに現在までに経口剤としてひろく臨床に用いられている。経口剤では, カプセル剤としてのClindamycinと顆粒またはシロップ剤としてのClindamycin-2-palmitateの2者があり, われわれはすでにそれらについては開発当初検討したが, 今回, 注射剤としての活用を企図してUpjohn社において開発されたClindamycin-2-phosphateについても臨床的に試用する機会を得たので, その成績について述べる。