The Japanese Journal of Antibiotics
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KW-1062の安全性に関する研究 第4報 生殖に及ぼす影響に関する試験
ラットによる妊娠前および妊娠初期投与, マウス, ラット, ウサギによる胎仔の器官形成期投与, ラットによる周産期および授乳期投与試験
原 卓司今村 敏宮崎 英治大黒 友路
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1977 年 30 巻 6 号 p. 432-449

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抄録

KW-1062は, 協和醗酵工業株式会社, 東京研究所, 奈良ら1~3) によつて相模原の土壌から分離されたMicromonospora sagamiensisによつて生産される新規アミノ配糖体抗生物質である。その構造は, Gentamicinに近似している。KW-1062の抗菌スペクトラムは, グラム陽性, 陰性菌と広域であり, 特に緑膿菌, 変形菌, 肺炎桿菌, セラチア等のグラム陰性桿菌に強い抗菌性を示す。Gentamicinの1成分であるC1aを不活化する6'-N-アセチル化酵素を生産する菌に対して, KW-1062は良い抗菌性を示すことも報告されている1)。
著者らは, 本物質の生殖に及ぼす影響に関する試験として, ラットによる妊娠前および妊娠初期投与試験 (以下Seg. 1と略す), マウス, ラット, ウサギによる器官形成期投与試験 (以下Seg. 2と略す) およびラットによる周産期および授乳期投与試験 (以下Seg. 3と略す) を実施したので, その成績を報告する。

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