The Japanese Journal of Antibiotics
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白血病治療中の感染症とその対策
Gentamicin静注法とその臨床効果
黒川 和泉林 直樹糸賀 寛佐藤 允副森山 美昭
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1978 年 31 巻 9 号 p. 539-544

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抄録

白血病による宿主免疫能の低下に加えて, 最近の抗白血病剤による多剤併用寛解導入療法によつぐもたらされる造血能の低下した骨髄所見とそれに伴う好中球 (PMN) の減少は, 感染必発の条件であり, こめような特殊条件下で発生する急性白血病治療中の合併感染症に対しては, 一般の感染症とは異なる治療法演要求される家。すでに諸が指摘するように1), 本感染症はKlebsiella, Pseudomonasなどグラム陰性菌が主であり, 近年, 白血病感染死は70%以上とvいわれ2), Bioclean roomの設置など, その対策が切望されている症。私共は, 白血病治療中の感染に対して, 大量白血球輸血を試みそ来たが3), 今回, 急性白血病を申心に造血器悪性腫瘍21例あ合併感染症を分析し, アミノ配糖体で南るGentamicin (GM [) 肯の臨床効果と感染症の予後を左右する因子について検討した。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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