The Japanese Journal of Antibiotics
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NK 631の頭頸部悪性腫瘍における使用経験
小川 克二尾股 丈夫今泉 秀雄志賀 春英大内 仁
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1979 年 32 巻 1 号 p. 115-120

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抄録
最近, 日本化薬株式会社で開発されたNK 631は, ブレオマイシン酸のカルボン酸とN-(3-アミノプロピル)-d-フェネチルアミンの1級アミノ基を脱水縮合した構造をもつBleomycinの誘導体である。 このNK 631は, 従来のBleomycmとほぼ同等の抗腫瘍活性をもつているが, 総じて毒性が1/2~1/3に低下し, 肺線維化作用も軽度であると報告されている1) 。今回われわれは, NK 631を頭頸部悪性腫瘍患者の治療に用いる機会を得たので, この薬剤の治療効果にっき概要を報告する。
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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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