The Japanese Journal of Antibiotics
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CS-1170の試験管内および臨床的効果
小林 章男大藤 正雄朝比奈 信武鈴木 泰俊江原 正明菊地 典雄菅野 治重
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1979 年 32 巻 3 号 p. 325-329

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抄録
Streptomycesから新らしい抗生剤Cephamycin Cが単離された。この抗生剤は, セファロスポラン酸の7-α 位にメトキシ基をもち, 従来のセファロスポリンC系とは異なり, β-Lactamaseに対して強い抵抗性をもつている。Cephamycin Cの種々の誘導体のうち, CS-1170は, 三共株式会社によつて開発され, 前述の抗β-Lactamase性の他に, 一般毒性がきわめて弱く, 高血中濃度も得られるとされている。今回われわれは, CS-1170の試験管内における種々の細菌への抗菌力試験および臨床的治験をおこなう機会を得たので, その成績を報告する。
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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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