The Japanese Journal of Antibiotics
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Sisomicinのマウス, ラット, イヌにおける吸収・分布・代謝・排泄
池田 智恵子立花 章男矢野 邦一郎
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1979 年 32 巻 3 号 p. 312-324

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抄録

Sisomicinは, 米国シェリング社とドイツ・バイエル社とで共同開発されたAminoglycoside系抗生物質であり, Micromonospora inyoensisによって産生される単一成分からなる物質である。化学構造式は, Fig. 1に示すとおり, Gentamicin C1aに類似している。Sisomicinは, 広範囲の抗菌スペクトルをもち, 各種のグラム陰性桿菌およびStaphylococcus aureusに対してGentamicinと同等またはそれ以上の殺菌的抗菌力を示すといわれている1, 2, 3)。また, 腎毒性は, Gentamicinと同等またはやや軽度2, 4), 聴器毒性は, Gentamicinよりも軽度であるといわれている2, 5)。
今回, 我々はSisomicinのマウス, ラットおよびイヌにおける生体内動態について, Gontamicinを比較薬剤として検討したので報告する。

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