The Japanese Journal of Antibiotics
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産婦人科領域の感染症に対するCS-1170の使用経験について
松岡 功白川 光一
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1979 年 32 巻 3 号 p. 342-345

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抄録

CS-1170は, 三共中央研究所で開発されたセファロスポラン酸の7位にメトキシ基をもつ新らしいセファマイシン系抗生物質である (Fig.1) 。
特長としては, β-Lactamaseに対する抵抗性が強いことが挙げられている。したがつて, グラム陽性菌はもちろん, グラム陰性菌, ことに耐性大腸菌を含むβ-Lactamase産生菌に対しても強い抗菌力を示し, さらに, 従来のセファロスポリン系およびペニシリン系抗生物質が無効なIndole (+) のProtus, Serratiaなどにも強い抗菌力をもつことなどが挙げられる1, 2, 8)。
われわれは, 今回, グラム陰性桿菌を中心とした各種婦人科感染症に対して, CS-1170を投与し, 多少の知見をえたので, ここに報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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