The Japanese Journal of Antibiotics
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14C 標識Sodium7-[D (-)-α-(4-ethyl-2, 3-dioxo-1-piperazinecarboxamido)-α-(4-hydroxyphenyl) acetamido]-3-[(1-methyl-1H-tetrazol-5-yl) thiomethyl]-3-cephem-4-carboxylate (14C-Cefoperazone) のラットおよびマウスにおける吸収, 分布および排泄
才川 勇高井 明中島 良文池上 輝久早川 大善高木 多美子山内 博美
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1980 年 33 巻 10 号 p. 1084-1096

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抄録

Sodium7-[D (-)-α-(4-ethyl-2, 3-dioxo-1-piperazinecarboxamido)-α-(4-hydroxyphenyl) acetamido]-3-[(1-methyl-1H-tetrazo1-5-yl) thiomethyl]-3-cephem-4-carboxylate (Cefoperazone, CPZ) は, 才川ら1) によつて合成された新規セファロスポリン系薬剤であり, グラム陽性および陰性菌に対して広範囲な抗菌スペクトルをもち, 特に緑膿菌, エンテロバクター, インドール陽性プロテウスに対して非常に優れた抗菌力を示す2)。
CPZの生体内挙動を明らかにすることは, 臨床における抗菌力の裏付け, および副作用等の予測に重要な示唆を与えるものと思われる。
才川ら3) は, CPZの各種動物における吸収, 分布および排泄についてBioassayによつて検討し, すでに報告した。今回はCPZの標識化合物14C-CPZを用い, ラットおよびマウスにおける吸収, 分布および排泄について検討した結果を報告する。

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