The Japanese Journal of Antibiotics
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オートラジオグラフィーによる14C標識Sodium7-[D (-)-α-(4-ethyl-2, 3.dioxo-1-piperazinecarboxamido)-α-(4-hydroxyphenyl) acetamido]-3 [(1-methyl-1H-tetrazol-5-yl) thiomethyl]-3-cephem-4-carboxylate (14C-Cefoperazone) のラットおよびマウスにおける分布
才川 勇高井 明中島 良文池上 輝久早川 大善高木 多美子山内 博美
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1980 年 33 巻 10 号 p. 1097-1103

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抄録

Sodium7-[D (-)-α-(4-ethyl-2, 3-dioxo-1-piperazine Carboxamido)-α-(4-hydro Xyphenyl) acetamtdo]-3-[(1-methyl-1H-tetrazol-5-] 1bthiomethyll-3-cephem-4-carboxylate (Cefoperazone, CPZ) は, 才川らによつて合成された半合成セファロスポリン系薬剤で1), 広範囲な抗菌スペケトルをもち, 特にゲラム陰性菌に対して従来のセファロスポリン系薬剤に比較して優れた抗菌力を示す2)。
著者らは, 14C-CPZのラットおよびマウスにおける吸収, 分布および排泄について, すでに臓器摘出法によつて検討し, その結果を報告した3)。今回, オートラジオグラフィーの特徴を生かし, より微視的に観察することを主眼として, 14C-CPZの生体内分布を正常マウスおよびラヅト, 妊娠マウスにおいて検討した。また, 実験的腎孟腎炎マウスを用いて, 感染病巣内移行についても検討を加えたので報告する。

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