The Japanese Journal of Antibiotics
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急性単純性膀胱炎に対するCefadroxilの使用経験
児玉 光人藤井 元広林 睦雄
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1980 年 33 巻 3 号 p. 367-370

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抄録

Cefadroxilは, 米国ブリストル社で開発された新らしい経口用Cephalosporin系抗生物質である。本剤は, Fig.1のような構造をもち, 従来の抗生物質であるCephalexinに水酸基を結合させたものであるが, 血中濃度の維持, β-Lactamaseに対する安定性など, Cephalexinと比較して優れた面があるといわれている1, 2)。また, Cephalexin, Cefradinoなどと同様, グラム陽性, 陰性菌に対して広範囲の抗菌スペクトラムをもつている3)。今回われわれは, 尿路感染症, とくに急性単純性膀胱炎に限定してその臨床効果および副作用について検討したので, 報告する。

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