The Japanese Journal of Antibiotics
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塩酸アクラシノマイシンの安定性に関する研究
I.塩酸アクラシノマイシン水溶液の安定性
森 俊朗進藤 直文三浦 洋沖 俊一乾 泰治
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1980 年 33 巻 4 号 p. 466-471

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抄録

アクラシノマイシンは, Streptomyces galilaeus MA144-M1の培養液から単離されたアンスラサイクリン系の抗腫瘍性抗生物質である1, 2). 塩酸アクラシノマイシン (以下ACM-HClと略す) は性粉末, 黄色または微燈黄色の吸湿として得られているが, 熱にやや不安定な物質であり, 安定性を考慮して取り扱う必要があると考えられたため, 失活因子の解明, 保存条件等に関する一連の検討をおこなってきた。ここでは, ACM-HC1水溶液の安定性について, pH, 温度および光の影響を検討するとともに, これらの実験結果の反応速度論的な考察をおこなつた。

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