1981 年 34 巻 6 号 p. 955-958
外来における呼吸器感染症は, 内科診療においても大きな比重を占めている。治療する側としては, 呼吸器感染症の特性を知ると同時に, 感染起炎菌の変貌に留意して対応する必要にせまられている。
今回著者らは, 米国ブリストル社によつて開発され, 汎用されてきたCephalexin (CEX) よりも優れた抗菌力をもつとされているCefatrizine (CFT) について, 外来診療におけるその臨床的有用性を検討したので, その結果を報告する。