The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域におけるCefsulodinの基礎的, 臨床的検討
岩井 直一佐々木 明種田 陽一溝口 文子中村 はるひ
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1982 年 35 巻 11 号 p. 2688-2698

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抄録

Cefsulodin (CFS) は, 武田薬品工業 (株) で合成された注射用口フェム系抗生物質である。本剤は緑膿菌に対して特異的に強い抗菌力を有し, その強さはSulbenicillin (SBPC) やCarbenicillin (CBPC) よりも優れ, Gentamicin (GM), Dibekacin (DKB) にほぼ匹酢し, 且つGM耐性墓に対しても感受性菌と同程度の抗菌活性を示すのが特徴とされている1-8)。一方, 静注により高い血清中濃度が得られ, 生体内で不活化されることなく, 主として腎を介して排泄されると言われている4)。すでに成人領域では, 基礎的, 臨床的検討が終了し, その有効性と安全性については高く評価されている4)。
今回, われわれは未剤の小児科領域における検討を行つたので, その成績を輯告する。

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