The Japanese Journal of Antibiotics
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耳鼻科領域 (中耳真珠腫手術後) におけるCefoxitinの臨床的研究
森川 清見
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1982 年 35 巻 12 号 p. 2761-2767

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抄録

Cefoxitin (Cefoxitin sodium, CFX) は, Fig.1に示すような構造式を持ち, 1972年Merck社により開発された, 半合成Cephamycin系抗生物質製剤である。
CFXはβ-Lactam環の7α 位にMethoxy基を有するため, 各種細菌が産生するCephalosporinase (β-Lactamase) に対して極めて安定である。
CFXは, グラム陰性桿菌のうち, Escherichiacoli, Klebsiella, Proteus, Serratiaや, 嫌気性菌Bacteroides fragilisなどに優れた抗菌力を示すことが報告されている。
CFXは静注によつて, 速やかに高い血中濃度に達し, 肝, 腎などの臓器への移行が良好である。体内ではほとんど不活化されることなく, 尿中に高濃度で排泄され, 又胆汁中への排泄も良い。又臨床用量での重篤な毒性はないとされている1~15)。

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