The Japanese Journal of Antibiotics
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Piperacillinの4g及び8g投与における薬動力学的解析
中川 圭一保田 隆中島 良文渡辺 泰男野口 雅志鈴木 貴
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1982 年 35 巻 12 号 p. 2797-2804

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抄録

Piperacillin (PIPC) は富山化学工業株式会社に4おいて開発された注射用ペニシリン剤で, Fig.1に示す構造式を有する。本剤はグラム陰性菌・陽性菌から嫌気性菌まで幅広い抗菌スペクトラムと強い抗菌力を有し1, 2), 各種感染症に対して優れた成績が得られている3)。その襄付けの一つとなるPIPCの薬動力学的解析は才川ら4) によつて1, 2gの静脈内投与で行われている。
しかし, 重篤な基礎疾患や感染防禦能の低下を伴う難治性の感染症には1回49以上の投与例が多くみられる5, 6) が, このような投与量での薬動力学的解析はなされていない。そこで今回, われわれはPIPC1回49及び89投与における薬動力学的検討を行つたので報告する。

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