The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
小児科領域における9, 3-Diacetylmidecamycinドライシロップの使用経験
小林 裕春田 恒和黒木 茂一大倉 完悦
著者情報
ジャーナル フリー

1982 年 35 巻 5 号 p. 1207-1211

詳細
抄録

9, 3-Diacetylmidecamycin (MOM) はマクロライド剤Midecamycin (MDM) のエステル型誘導体で, 生体内代謝物もともに, 抗菌力はMDMとほぼ同等であるが, マウス感染治療実験でははるかにすぐれた有効性を示し, 吸収および組織移行性がよいといわれ1), 各科領域において臨床的有用性が報告されている2-5). MDMは苦味が強いため小児用製剤ができなかつたが, 本剤にはその難点が少ない. 今回小児用製剤としてドライシロップ剤が製造され, MOM小児科研究会において検討された. われわれもその一員として若干の経験を得たので報告する.

著者関連情報
© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
前の記事 次の記事
feedback
Top