1982 年 35 巻 5 号 p. 1322-1332
持続性Amoxicillin (C-AMOX) はAmoxicillin (AMPC) に血中濃度の持続性をもたらすために考案された製剤である1).本剤はpHにより溶出の異なる2種の顆粒, 即ち, 胃溶性顆粒, 腸溶性顆粒を3対7の比率 (力価比) に配分し, 血中濃度の持続時間がAMPC製剤の2倍以上にしたものである. 本剤について経口投与時の体内動態を従来のAMPC製剤と比較検討し, また本剤を内科的感染症に使用を試みたので報告する.