The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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Cefbtiamの感受性ディスク法に関する検討
金沢 裕倉又 利夫松本 清幸
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1982 年 35 巻 9 号 p. 2234-2240

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抄録

Cefotiamは武田薬品工業中央研究所により開発された注射用合成セフェム系抗生物質で, グラム陽性球菌, グラム陰性桿菌に有効であり, とくに1Haemophilus influemzoeに対してはすぐれた抗菌力を示すと報告されている1, 2)。今回われわれは, 臨床検査としての本剤のディスク法による感受性測定法を検討したので報告する。
Cefotiamのように新しく出現した薬剤の臨床的な感受性, 耐性に相当する最小発育阻止濃度 (MIC) 値の基準は全く不明で, 暫定的には推定される体液中有効濃度との関連から一応の基準が論ぜられたとしても最終的には多くの起炎菌について得たMIC値と, 薬剤使用による臨床効果との集計の上に, 将来定められるベきものであり, したがつて現時点においては適当に規定された実験条件でのMICを推定することが臨床的感受性検査の目的と考えられる。この目的に沿うように, すでに金沢3-6)により設定されたMIC値の推定を目的とするSingle-disc法による各種化学療法剤の感受性測定法についてたびたび報告して来たが, Cefotiamについても季法が適用されるかどうかを検討した。

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