The Japanese Journal of Antibiotics
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Cefotiamの耳鼻咽喉科領域における臨床的検討
武田 一雄吉田 政雄石田 達也
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1983 年 36 巻 10 号 p. 2715-2720

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抄録

Cefotiam (CTM) は本邦で開発された注射用セファロスポリン剤であり, 図1にその構造式を示した。本剤はStaphylococcus aureusをはじめとするグラム陽性菌からHaemophilus influenzae, Escherichia coli, Klebsiella pneumoniae, インドール陽性Proteusなどのグラム陰性菌にわたる広い抗菌スペ図1. CTMの化学構造式クトラムを有している1)。又これまでに本剤に関する多数の臨床試験が実施されており, 呼吸器感染症2), 尿路感染症3) 及び外科感染症4) に対する有用性が明らかにされている。
今般われわれは耳鼻咽喉科領域における本剤の有効性並びに安全性を明らかにするために, 耳鼻咽喉科感染症に対する臨床検討を実施したのでその成績を報告する。

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