1983 年 36 巻 12 号 p. 3444-3449
前報1) においてCefoperazone (CPZ), 及びCefotiam (CTM) のin vitro抗菌活性, β-Lactamaseに対する態度, β-Lactamase誘導活性, 培養液中の安定性の検討から, CPZはグラム陽性菌, グラム陰性菌に幅広い抗菌スペクトルを有し, 特にCephalosporinase (CSase) を産出するグラム陰性菌に対しCTMより優れた抗菌活性を示すことを明らかにした。今回, in vitroで優れた活性を有するCPZがマウスを用いたin vivo感染実験でいかにその効果を発揮するかを検討するため, β-Lactamase非産生菌及び産生菌を用い, マウス腹腔内感染系でCTMを対照に検討を加え, 若干の知見を得たのでその成績を報告する。