1983 年 36 巻 3 号 p. 500-508
BRL 25000は, Amoxicillin(以下AMPC)とClavulanic acid(以下CVA)が2:1の比率で配合された経口用の抗生物質製剤である。CVAは英国ビーチャム研究所で開発され, それ自身の抗菌力は弱いが, 細菌が産生するβ-Lactamaseに不可逆的に結合しその働きを阻害するため, β-Lactam系抗生剤耐性菌に対し抗菌力を発揮させることができると言われている1-3)。
今回, われわれは本剤の耳鼻咽喉科領域における基礎的・臨床的検討を行う機会を得たので, その結果を報告する。