1983 年 36 巻 3 号 p. 547-551
我々は多核白血球の貧食殺菌能に影響を及ぼす種々の要因について, 生体内に近い環境で観察するために, Diffusion chamberを用いた家兎実験系を考按し検討1-3)してきた。今回は, この実験系を用いて, 筋注, One shot静注, 45分間点滴静注の3種類の方法で投与したGentamicin sulfate (GM)の緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosa) に対する殺菌効果を比較し, 又多核白血球貧食殺菌能に及ぼす影響について若干の考察を加えた。