1983 年 36 巻 3 号 p. 619-624
1974~1981年間の私田県下の2~68才の広節裂頭条虫症患者41例に硫酸Paromomycinを投与し, 全例駆虫することが出来た。投与用量は20~50mg/kgで, それによる副作用は認められなかつた。又, 本剤め条虫駆除作用機序に関して若干の考察を試みた。
なお, 本成績は, 秋田県下の症例に限定したが, その一部は石田ら (1975), 鈴木・大鶴 (1980) に報告された。
硫酸Paromomycinを供与していただいたパーク, デービス三共株式会社, 協和醸酵工業株式会社に感謝します。また, Avermectinに関する文献をお送りいただいた日本MSD株式会社多田融右氏に感謝します。