The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域における Cefotetan の基礎的, 臨床的検討
岩井 直一佐々木 明種田 陽一溝口 文子中村 はるひ
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1983 年 36 巻 6 号 p. 1279-1294

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抄録

Cefbtetan (CTT) は山之内製薬中央研究所で開発された新しいセファマイシン系抗生剤である。本剤はβ-Lactamaseに対し極めて安定であり1, 2), 従来のセファマイシン系抗生剤に比べ, インドール陽性Proteus, Citrobacter, Enterobacter, Serratia等のグラム陰性菌に対し優れた抗菌力を有している1, 2)。しかも静脈内投与をした場合の血中濃度は高く, 従来のセフェム系抗生剤より持続的である2)と報告されている。又安全性の高いことは幼若動物をも含めた動物実験で確認されており2, 3), 成人領域の臨床検討でも現在までのところ特異な副作用は報告されていない2)。
今回, 我々は小児科領域において本剤の基礎的, 臨床的検討を行つたので, その成績を報告する。

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