The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域におけるアンピシリン坐剤 (KS-R1) の使用成績
篠崎 立彦金 保洙有益 修柱 新太郎藤井 良知
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1983 年 36 巻 7 号 p. 1821-1826

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抄録

KS-R 1は住友化学工業 (株) と京都薬品工業 (株) で新たに開発されたアンピシリン (ABPC) 含有の坐剤である。坐剤1個中にそれぞれABPC 125mg (力価) と250mg (力価) 含有の2種類がある。基剤としては脂肪酸ナトリウムを含有するウィテプゾールが用いられている。
基剤の安全性, マウスの実験的感染症に対する治療効果, 動物及びヒト (成人, 患児) のKS-R 1の吸収, 排泄, 及び動物, ヒトに対する直腸刺激性等についてあらかじめ検討された。その結果小児に対するKS-R 1使用の安全性が確認された1)。又, その薬物動態学的研究から, KS-R 1の吸収能率と確実性が保証され, 小児期感染症に使用して充分な臨床効果をあげ得ることが推定された。我々も急性上気道炎患児にKS-R 1を使用したので, その成績について報告する。

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