The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
Ampicillin坐剤 (KS-R1) に関する臨床的検討
小林 裕春田 恒和黒木 茂一大倉 完悦
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 36 巻 7 号 p. 1871-1876

詳細
抄録

KS-R1は, 住友化学工業 (株) と京都薬品工業 (株) によつて協同開発されたAmpicillin (ABPC) 含有坐剤で, 基剤は脂肪酸ナトリウムとウィテプゾールからなり, その動物における安全性は高く, 動物, 成人, 小児において検討された直腸刺激性も軽微で, 挿入後30分以内の排出率は常用されている解熱薬坐剤と大差がなく, しかも吸収はABPC同量経口投与より優れており, Dose responseが認められた1)。
以上の成績に基づいて, 小児科領域研究会による協同試験が行われた。われわれもその一員として検討を行い, 若干の知見を得たので報告する。

著者関連情報
© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
前の記事 次の記事
feedback
Top